今月は、少し前のコラムでも少し触れたオオカミについてです。日本にはもういない動物です。
オオカミはイヌ科に属する動物でイヌの仲間です。体はとても大きくてイヌ科の中では一番だそうです。 ペットとして飼われているイヌのほとんどは、このオオカミが祖先だと言われています。
オオカミの特徴は、なんと言ってもその大きさですね。 ただ大きいだけでなく、とても丈夫で知能も良い動物です。 群を作って生活し、その絆は深いと言われています。 また、ほとんど速度を落とすことなく長距離を走れる持久力も持ち合わせています。 その他、泳ぎも上手いようです。
基本的に、狙った獲物はしとめるまであきらめません。 その持久力と群の団結力でどこまでも追いかけていきます。 オオカミは、ジャンプする力も良くこれを生かして狩りをします。主な獲物としては、 トナカイ・シカ・ウサギ・ネズミなどがあります。 また、獲物が見つからないときは死んだ動物の肉も食べます。
特徴や狩りのところで述べたようにオオカミは非常に体力があり、 獲物を捕ることに関してあきらめない動物です。 そのような特徴から人間たちには、とてもどう猛な動物として恐れられることになりました。 その後、家畜を襲う害獣として次第に人間がオオカミを殺すようになり、 みるみるとその数を減らしていきました。
そして、ついに1905年、かつて日本に多く生息していたニホンオオカミが絶滅してしまいました。 同じように北海道にいたエゾオオカミも絶滅し、日本ではもうオオカミの姿を見ることは出来なくなりました。 これは、私たち人間の身勝手の結果です。 絶対に、二度とこのようなことが起きないようにしなければなりません。
どう猛な特徴をよく聞くオオカミですが、その夫婦仲はとっても良いようです。 つがいとなった、オスとメスは非常に仲がよくて一生相手を変えないそうです。 その仲の良さは、全ての動物の中でも一番でしょう。
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