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第41号:プレーリードッグ

LastUpdate 03.05.17

はじめに

今月はペットとしても飼えるプレーリードッグです。後ろ足で立ち上がる姿が印象的ですよね。

リスなのにドッグ?

プレーリードッグと言う名前には、「ドッグ」つまり犬と言う意味の単語が使われいています。 しかし、犬の仲間ではなくリスの仲間に入ります。「ドッグ」と名前がついた理由は、 身の危険を感じたときに発する鳴き声が犬の鳴き声に似ていたからだそうです。 なので犬とは何の関係もありません。

町を作る

草原に巣を作ってくらすプレーリードッグですが、とても大きな巣を作ることで有名です。 一つの群自体はオスを中心としてメスと子供からなるほんの数頭ですが、 その群が作る巣が他の群の巣と複雑に絡み合って、巨大な町を形成します。 他の巣と絡み合ってはいますが、それぞれの群は強いなわばりを持っています。

守りは固い

この巨大な巣はいくつか特徴を持っています。それは守りの点においてよく表れています。 まず巣を掘ったときに出る土は、入り口の周りに高く盛って水が侵入しないようにしています。 そして、その高く盛って見晴らしのよい土の上で見張りをします。 見張りをするのに見通しが悪いといろいろと不都合があるので、 周りにある背の高い草は全てかじって、かり取ってしまいます。 これらを見ると、敵が侵入するのはなかなか大変そうですね。

主食

プレーリードッグの主食はイネ科の草です。草を食べるときは前足を上手に使って食べます。 その姿は、まさにリスそっくりです。ちなみにさっき説明したように背の高い草をかじりとる行為は、 主食である草が早く伸びてくるという利点もあるんですよ。

あとがき

ある地域では、農作物や畑を荒らす害獣として駆除されることもあり、 個体数は減っていく傾向にあるようです。なんとか上手く共存できればいいのですが…。

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