さて、今月はペリカンを紹介しましょう。ペリカンと言えばあの特徴的なくちばしですよね。
ペリカンはもちろん鳥類で、白鳥などと同じく水鳥の仲間になります。 オーストラリアや南アジア・アフリカなど幅広く生息しています。 体は大きくモモイロペリカンで140cm以上はあり、水鳥の仲間では大きい方に入ります。
水鳥なので湖などにすみ、魚を捕って暮らしています。その魚ですが、まるで漁をするかのように捕らえます。 その方法のまず一つ目は、大きくふくらんでいる下のくちばしを水中に入れて、水をかき回します。 そうして、くちばしを網のようにして水もろともすくい上げて捕らえます。 二つ目の方法は、まず何羽かのペリカンが集まって半円形に並びます。 そうすると今度は大きな羽を水面にたたきつけ、浅瀬まで魚を追い込んでいきます。 まるで漁師のような技とチームワークですね。
ペリカンの仲間に茶色の羽をしたペリカンがいます。 その茶色の羽をしたペリカンの仲間は、上で紹介したような漁ではなく少し違った方法で魚を捕ります。 その方法は、まず空を飛びながら水中の魚を探します。 魚を見つけると羽をたたんで水中へ向かって一直線に落下します。そうして一気に魚を捕らえるのです。 どちらかというとこっちの方が、鳥らしい感じがしますね。
通常、ペリカンの多くは白い羽をしています。 それが子孫を増やすための繁殖期が訪れると、ごく薄くですがピンク色に染まりだします。 繁殖期のサインみたいなものかもしれませんね。 その時に作る巣はペリカンの種類によって場所が変わっています。 白い羽のペリカンは地上に、茶色い羽のペリカンは木の上にそれぞれ巣を作ります。 ちなみに巣の材質はアシという水辺によく生えている植物です。
ペリカンの大きなくちばしは、他の鳥類にはあまり見られないペリカン独特の特徴だそうです。 また、獲物の捕り方にも特徴があるので、今回はそれを中心に紹介しました。 引き続きご意見ご感想やリクエストも受け付けていますのでよろしく。
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