今月のテーマは、よく知っているようであんまり知らない(?)カワウソです。
カワウソはイタチの仲間です。イタチといえば、しっぽの付け根から臭い液体を出す臭腺が特徴ですよね? そして、イタチの仲間であるカワウソにも臭腺があります。その他の特徴や習性などもイタチによく似ています。 生活するのは草がたくさん生えている川や湖などが主ですが、時々海に出たりもします。
はるか昔にイタチなど陸で生活するものと別れ、水中生活を選んだのがカワウソです。それに伴って、 水中で生活しやすいように適応しました。 その結果、前足後ろ足ともに水かきがあり水中で自由に素早く動き回ることが出来るようになりました。 ちなみに陸上でも素早い動きをします。
水辺にすんでいることもあり、主に食べるのはウナギやザリガニ・魚などです。 捕獲するときは岩などの物陰に隠れて待ち伏せして、獲物を見つけると音がしないように水中に入り捕らえます。 砂の中にいる魚を捕るときは、砂をまき散らすように(円を描くように)泳いで魚を見つけます。
水中に適したことによって、泳ぐのに非常に有利な体をしています。 まず、体の毛は隙間無くびっしりと生えていて水をはじきます。 尾は太くなっていて泳ぐときのかじの役割をします。 また、水の抵抗を減らすために鼻と耳は小さく、耳は潜っている間ふさぐことが出来ます。 ・・・と、まさに水中に完全に適応した動物と言えるでしょう。
カワウソは普通に泳いでいても十分早いのですが、 何か用事(?)があって特に急いでいるときは水面上にジャンプすることがあるようです。 たとえるならちょうど「イルカのように」といったところでしょうか。
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