オーストラリアの人気者、コアラの紹介です。
コアラはオーストラリアだけに住む、お腹に袋を持つ有袋目という仲間の動物です。 よくテレビなどで見る機会も多いと思います。 体は、7,80cmくらいの小型で主に木の上で生活(樹上生活)しています。
日中は主に木の上で寝て過ごすコアラですが、多少は動き回ったりします。 しかし、その動きはとてもスローでのんびりとしています。 木から降りるとさらに動きが遅くなりますが、走ったりも出来るようです。 しかし、いざという緊急時には、木の枝から枝へ1mほどジャンプすることが出来ます。
有袋目の特徴であるお腹の袋で子供を育てます。同じ特徴の動物にカンガルーなどがありますね。 さて、コアラの子供はなんと数グラム(資料によると5g〜6g!)で生まれて、 お腹の袋(正しくは育児のうといいます)に6ヶ月ほど入っています。 その後、外へ出てきて母親の背中にしがみついてさらに6ヶ月過ごします。
コアラは木の上で生活するので、木登りが特に上手です。 コアラの手足は、人の手のようにものをうまくつかめるように出来ています。 また、かぎずめというするどいツメが生えているので、滑らず上手に木に登れるのです。
コアラはユーカリの葉や芽だけしか食べません。従ってオーストラリアにしか生息していないのです。 ところで、ユーカリは他の生物にとって有毒な植物です。食べると中毒症状がでます。 コアラは体内に、それを分解する微生物がいるので中毒を起こさず食べられるのです。
知っているようで知らないコアラの生活ぶりを紹介しました。 少し付け加えると、動きが遅く攻撃手段もないコアラがなぜ絶滅しなかったのか。 それは、主食のユーカリが大きな役割を果たしていて、 他の生物はユーカリを食べないのでエサの奪い合いによる争いが無かったからと言われています。 しかし、最近は数を減らしており心配なところです。
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