さて、今月はアルマジロです。背中の固いうろこが特徴ですね。
アルマジロはナマケモノやアリクイと同じ仲間*1に入ります。 南アメリカのサバンナ地帯に多く住んでいます。夜行性で普通夜に活動しますが、 まれに昼間に活動することがあります。色は灰色や褐色でうろこだけでなく毛もちゃんと生えています。
*1 これらを貧歯目(貧歯類)といいます。
アルマジロの最大の特徴であるうろこ。小さなうろこがたくさん集まって皮膚を覆っています。 それぞれのうろこはやわらかな皮膚で覆われています。 この皮膚は、うろことうろこを繋ぐ役目もあります。
敵に襲われそうになるなど危険な状態になったときは、体を丸めてボールのように丸くなります。 こうなると敵も簡単にはアルマジロをしとめることは出来ません。アルマジロはこうして身を守るのです。
ちなみにアルマジロの仲間は完全に丸くなるのが普通ですが、 オオアルマジロは完全なボール状態にはなりません。
アルマジロの歯は一生伸び続けます。というのも歯の質がとてももろく、 人間のようにエナメル質*2がないので何か固いものを食べたりかじったりすると、 どんどん歯がすり減っていくからです。
爪はすべて同じ大きさではなく、前足のまん中が大きく強く出来ています。 この爪で地面を掘って隠れたり、巣穴を作ったりします。また、歯や爪は武器にもなります。
*2 最も外側の固い部分。エナメル質の内側にはやわらかい象牙質などがある。 エナメル質が菌の出す酸などで溶かされると虫歯が進行する。
アルマジロの仲間のココノオビアルマジロは泳ぎが得意です。 腸の中に空気をためて水に浮くことが出来ます。また水中で数分間潜ることも出来ます。
鼻が利くのか、1mもの深さにいる虫の幼虫やミミズを探し当てることが出来ます。 エサがあるのが分かると大きな前足の爪で器用に地面を掘って捕まえます。
その他にオオアルマジロは体が大きいのにも関わらずとても素早い動きをします。 また、後ろ足と尻尾を使って立ち上がることも出来ます。
…アルマジロのうろこ。ちょっと触ってみたいですねぇ。 あと、あんまり動物園では見たことがないような気がするのですが、みなさんはどうですか?
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